ノッチャン です。
今回は仮想通貨に向けた金融庁の動きに関し
報道で表れたものを取り上げ考えてみます。
1 仮想通貨の現行の規制
2 仮想通貨の新たな規制
3 仮想通貨の新たな規制への見立て
仮想通貨の現行の規制
はじめに
今回取り上げる金融庁の動きは
以前から検討中とされた仮想通貨への
新たな規制強化の話。
背景は、現行法の内容では対応ができない!
そんな認識にあるのでしょう。
ちなみに、今の資金決済法での規制はこちら。
● 犯罪が疑われる取引の届け出
● 利用者への情報提供
● 顧客財産と自己財産の分別管理
● 交換業を営めるのは登録業者のみ
※ 産経紙12月8日引用
そして、契機となる具体的な事案は
ハッキングでゴソッと顧客と自己資産を
1月に奪われた『コインチェック』の被害
また、同様に9月に被害を受けた『Zaif』
(テックビューロ社のころ)が該当するのでしょう。
特に、テックビューロ社は『Zaif』を
フィスコへ譲渡する結果を招くほど。
ですから
顧客の資産保護に困ったことは想像に難くない!
と思うのです。
(フィスコが顧客保護のために資金提供したのでしょう。)
だから
「もっと、しっかりやっとけよ」
そのため、縛りを増やす必要がある
と、9月以降、頭が傾いたのかもしれません。
(金融庁が・・)
つまり、顧客保護の観点を大きな柱として
「この際、規制強化を大きくかけるか」
と、金融庁が今まで頭に描いていたことも含め
腰を上げたように見えるのです。
仮想通貨の新たな規制
それで、今後の具体的な流れはどうなるのか
大きなものをピックアップしてみます。
まずは、二つの法律の改正に臨むとのこと。
それが、こちら。
1 | 資金決済法 |
---|---|
2 | 金融商品取引法 |
続いて、中身はこのように表れています。
◆ 匿名性の高い仮想通貨の取り扱い禁止
◆ 名称を「仮想通貨」から「暗号資産」に変更
※ 産経紙12月8日引用
◆ 投資型ICOに登録制導入、投資家への情報提供、第3者によるチェック
◆ 風説の流布禁止
※ 産経紙12月8日引用
ザクッと見るだけでも
「ずいぶん金融庁は迫ってきた!」
そんな印象を受けます。
とにかくも、来年の通常国会で
二つの法律の改正を考慮とありますから
2019年の前半の時点で改正法案は
改正法として成立するのでしょう。
問題は施行日かもしれません。
それによっては既存の制度で
駆け込みでも、何でも「やるぜ」の動きが
生まれるかもしれません。
そのあたりも注視でしょう。
仮想通貨の新たな規制への見立て
ところで、新たな規制が整備されると
想像はつくものの、どんな変化が生まれるのか。
気になります。
それで、ランダムながら
思うところを挙げてみましょう。
新たに取引所の開設、営業を行うには、かなり高いハードルになるかも。資本力のある金融系の会社企業でないと参入は難しい?でも、不測事態の顧客保護のためには歓迎ですね。
これはどう解釈すべきか?金融庁はじめ関係機関に仮想通貨用途のやり取りを「すべて開示可能にしなさい」でしょうか。インターネットでのやり取りを「あからさまにしろ」となると利用者が減る気もします。システム機構を縛るよりも悪人退治に力を入れた方がよいのでは。
別に問題はないですよね。この方がわかりやすいかも。あれだけ価格の乱高下、ボラティリティの激しさがあっては、通貨としては使いづらいでしょう。
FXはしないから、明確な言葉を持ちませんが、登録制も上限も顧客を守ることになるのでは。仮想通貨(暗号資産)で「人生潰した!」なんて悲劇が生まれる可能性は低くなるでしょう。
これも被害者を出さないためによいのでは。怪しいものを生起させないために必要かと。
「風説かあ」って感じ。明らかに価格誘導を招くような発言・書き込みはよくないけど。仮に「僕は思う」程度まで、取り締まる?となったら、ツイッターなどの自由度が下がる気もします。
・・というものがフツフツと浮かぶ次第。
このあたりの行方は年が明けて
常会(通常国会)が開かれたあたりから
にぎやかになるのではないでしょうか。
そして、これらの規制の話以上に気になるのが
税制
・・ですね。
「総合の雑所得で今後も進めますか」
さらには
「分離の20%とか・・に、あらためませんか」
・・という点。
こちらも動きのある2019年になると
仮想通貨の世界、少なくとも日本では
明るい展望が持てると思いますけど・・ね。
そんなことも頭に描くのです。
ということで、今回は仮想通貨に向けた
資金改正法と金融商品取引法の改正に関して
自由メモをまとめてみました。
なお
これからも、いろいろと仮想通貨への接点を
求めて行きますので
『仮想通貨、ちょっとメモ』
よろしければ、お寄りください。
それではお付き合いいただき
ありがとうございました。
失礼します。
【あとがき】
かつて
日々の国内はじめ世界のできごとを
レジュメ形式でまとめていたことから
柔らかいバージョンとして作成したものが
『経済ウンタラカンタラ』
何かを調べる時の契機になるかもしれません。
また
派生で仮想通貨にも触れています。
基本、勢いだけ強し!ですが
お越しいただいた方に、何か残すことができれば
と、ブログの向上・管理にあたっています。
よろしくお願いします。