今回はこちら。
ブレグジット関連の話題で尽きない英国の話。
3月29日(金)、英国議会下院では
EU離脱に関して
メイ首相がEU側と取りまとめた離脱協定案を
否決した様子。(3度目もダメということ。)
これによって、本来離脱日となる3月29日は
意味もない日となり
今後は英国とEUとの間でかかわりあるものは
基本的に4月12日の『合意なき離脱』のみ
と思われますが、いかに?
そして
これを世間では悲観的に眺めるものが
多いと受け止めますが、本当はどうなんでしょう。
もちろん、答えは出ません・・が。
ただ
英国議会の情景を海外報道の動画で見る限り
日本の国会のように野党が政府に向かって汚い
ヤジを飛ばす!
そんな姿はありませんよね。
長椅子に腰掛け、居眠りをすることもなく
まるで、過去見たギリシア、ローマ時代を扱った
映画の情景の一つが思い起こされる感じ
皆、真剣に発言をする者に対し
眼(まなこ)を向けていますよね。
つまり、議決、採決結果はともかく
自分たちの国をどうしたいか
どうすべきか
・・を考えている姿勢が、強く映るのです。
それは合意離脱案賛成派であり
また、反対派の中でも離脱を望むグループ
(いわゆる『合意なき離脱』も構わない人たち)
ですね。
特に
後者はEU側と上手く合わせた形で離脱せずとも
「よい」
と考えているのかもしれませんよ。
なぜなら
英国は当然のことながら英語圏の国家です。
続いて
英語圏の国は世界に多いでしょう。
そちらとつながり向き合えばよい!
・・と考えているのではないでしょうか。
たとえば、その対象は米国であり
オーストラリア、ニュージーランドなど
でしょう。
新たな経済圏を欲するならば、それらと構築して
「何とかなる」
との思いもあるのかもしれません。
どうしても、僕らは
英国がEUとさざ波を立てずに
静かに離れて欲しいと思いがちですが・・
(そうした情報しか伝わらないことも起因かと。)
しかしですよ。
メイ首相の離脱合意案に3度も背中を向ける者は
344人もいるわけで
それゆえ、迷走というよりも、ある意味
離脱後への自信の表れではないか
とも思えてくるのです。
そもそも、英国はほかのEU構成国と比較すると
離脱へのハードルは高くないでしょう。
シェンゲン協定にも加入していませんしね。
欧州の国(EU主体)相互において、国境での検査なしで国境通過を許可する協定。
加えて、現実の動きとして
その自信を支えるかの働きかけもある様子。
米国トランプ政権が、英国がEUを離脱した場合
新たに二国間協定を結びたいともあります。
『米国のボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は29日、トランプ大統領が英国の欧州連合(EU)離脱後に、英国と2国間貿易協定を締結することに前向きだと明らかにした。』
この件に関し、英国に有利になるかどうかは
英国の外交能力次第と思いますが・・
ほかに
この部分だけは「さもありなん」かも。
EUに英国が構成国として存在した際
その時代に築いた経済的なかかわりの変化は
免れないわけで
その点、不本意と考える方にとって
面白からぬ不測事態の生起も考慮され
イライラ、ヤキモキ感を覚えるのかもしれません。
ですが、総じて
この英国の話、それほどネガティブに
受け止めなくてもよい気はするのです。
見なしは多様、それぞれとは思いつつも
・・ですね。(以上となります。)
ということで
今回も経済ウンタラカンタラと何気に
メモってみました。
なお
これからも、いろいろと経済全般に関し
接点を求めて行きますので
『経済ウンタラカンタラ』
よろしければ、お寄りください。
それではお付き合いいただき
ありがとうございました。
失礼します。
【あとがき】
かつて
日々の国内はじめ世界のできごとを
レジュメ形式でまとめていたことから
柔らかいバージョンとして作成したものが
『経済ウンタラカンタラ』
何かを調べる時の契機になるかもしれません。
また
派生で仮想通貨にも触れています。
基本、勢いだけ強し!ですが
お越しいただいた方に、何か残すことができれば
と、ブログの向上・管理にあたっています。
よろしくお願いします。